読書メモ: エンジニアを説明上手にする本 - 相手に応じた技術情報や知識の伝え方

公開日: 2022-01-02 更新日: 2024-07-14

開米瑞浩.『エンジニアを説明上手にする本 - 相手に応じた技術情報や知識の伝え方』.翔泳社,2016.

情報整理力の向上

普段からインプットを分類し訓練すると、説明時の情報整理上達が見込めます。
分類ラベルを縦軸とし、ラベルを跨ぐ横軸も加える事で整理する (構造化チャート)

  1. インプットを論点で箇条書き
  2. 論点へ分類ラベルを付与 (4項目以上ある場合)
  3. 構造化チャート化 (場合による)

プレゼンを作る際のコツ

プレゼンには種類があり、違いに応じてスタートやゴールは変化します。

  • 知識理解 … ティーチング
  • 手順理解 … インストラクション
  • 情報収集 … ヒアリング
  • 説得 … 狭義のプレゼン

プレゼンの工程

  1. プランニング
  2. ライティング
  3. デリバリ

1. プランニング

プランニングではスタート/ゴール/ルートを設定します。
ゴールとルート (方法) でメッセージを作る。スタートは受け手の状態を反映します。

e.g.
受け手を分析

  • 相手は誰か (スタート)
    • どんな知識を持つか (e.g. 通じる・通じない用語)
    • どんな関心を持つか
    • どんな価値観
  • 相手は何をして欲しいのか (ゴール)
    • どんな状態にしたいのか
    • どのような疑問を持つか

受け手の知識理解の進み方

  • SRKモデル … 知識 (Knowledge) → ルール (Rule) → 技術 (Skill)

2. ライティング

情報を整理し、伝える順番を作る工程となります。

  • 主文書 … 相手が1人で読む事を前提に書かれたもの。「読めば分かる」ように作る
  • 補助文書 … 対面して説明する時に、補助的に使うもの
    • サマリー系 … カギ (印象に残したい) となるポイントのみ記したもの
    • ディテール系 … 詳細データや解説などの参考資料
  • スクリプト … プレゼン時のトークのシナリオ

3. デリバリ

口頭で発表します。